『 90秒でわかる、パッシブハウス 』

 

パッシブハウスとは、住み心地の良さを追求した省エネ住宅

パッシブハウスとは、ドイツで誕生した世界基準の“住み心地の良さを追求した省エネ住宅”で、世界最高峰の気密性・断熱性を確保した住宅です。
そして、二十数年前にドイツのパッシブハウス研究所(物理学者のファイスト博士)が確立した省エネ住宅の設計メソッドです。

設備に頼らない太陽と風に素直な家づくり(自然エネルギーを最大限に活用)のことで、それが数字で見える化できるのが特徴。冷暖房に使うエネルギーをクルマの燃費のように明確に示すことができます。また、パッシブハウスの住宅性能基準は世界トップレベルと言われるほど高く設定されており、その断熱性能は1999年の「次世代省エネルギー基準」の約3倍といわれています。

建物の性能を上げることにより、高性能の熱交換器による空調設備だけで、アクティブな冷暖房器具が不要であるという意味合いから『パッシブ(passive:受身の)』の名前がつけられました。

同研究所が定めたエネルギー消費基準を満たして認定を受けた建築物のみを“パッシブハウス”と呼ぶことができます。日本では2010年に一般社団法人パッシブハウス・ジャパンが発足。現在、国内ではパッシブハウス・ジャパンが唯一の認定機関です。

パッシブハウスの性能基準(認定条件)

  • ・年間冷暖房負荷が各15kwh/m2以下
  • ・年間一次エネルギー消費量が120kwh/m2以下(旧基準の場合)
  • ・気密性能として50Paの加圧時の漏気回数0.6回以下(C値0.2相当)

 

 

パッシブハウスの特徴

断熱

パッシブハウスに欠かせない要素の1つが「断熱」です。
「年間暖房負荷が 15 kWh / m2 以下」という基準をクリアすることが目標とされています。
パッシブハウスでの断熱性能は、一般的には HEAT20 の G2 〜 G3 レベルが推奨されており、 高い断熱性能を求められます。

断熱性能を向上させるためには屋根や壁、基礎部分、窓に適切に断熱材を使用します。また、トリプルガラス、樹脂サッシなどの高性能な窓を採用し窓から熱が逃げるのを防ぐことや、熱の逃げ道をなくす設計・施工を行います。

適切な断熱を重視しており、夏は遮熱、冬は熱損失を防ぐために、断熱は欠かせません。

【6地域の基準UA値】※浜松市は全域6地域
平成28年省エネ基準(断熱等級4)・・・ 0.87
ZEH基準(断熱等級5)・・・ 0.60
HEAT20・G1(断熱等級6)・・・ 0.56
HEAT20・G2(断熱等級7)・・・ 0.46
HEAT20・G3(断熱等級8)・・・ 0.26
※ 単位( UA値 ):W / m2・K

日射遮蔽と日射取得

高気密・高断熱の住宅は、部屋が一度暖まると、なかなか室温は下がりません。
逆に、部屋が一度冷えると、なかなか室温は上がりません。

つまり、夏は室温を上がらないようにすること、冬は室温を下げないようにすることが重要になります。

夏の強い日差しによる室内温度の上昇を防ぐためのデザインが「日射遮蔽(にっしゃしゃへい)」です。冬場は室内を温めてくれる太陽の光ですが、夏も同じように日射を取り込んでしまうと室温が高くなる原因になります。(冬に日差しを取り込み室内温度を上昇させるためのデザインを「日射取得」といいます。)

 

パッシブハウスは設備に頼らない太陽と風に素直な家づくりで、夏は涼しく冬は暖かい住環境を実現します。そのため、冷暖房の力に大きく頼らなくとも年間を通して過ごしやすく快適に暮らすことができます。

一般的な住宅と比較して冷暖房に頼らなくても良いことは必然的に光熱費の節約につながります。購入時の価格は一般的な住宅に比べて高額ですが、長年住めば住んだだけトータルコストで元を取ることができます。

また、パッシブハウスの屋内の温度が一定水準に保たれるため、寒暖差による身体への負担も抑えられます。冬場の特に浴室で起きる「ヒートショック」の原因は、寒い脱衣所から熱い湯船に浸かった時の大きな温度差にありますが、パッシブハウスではこのヒートショックを受けずに済みます。

さらにパッシブハウスでは断熱を実現する一方で、通風・換気が換気システムにより自然に行われます。人為的な換気を行わなくとも自然と空気の入れ替えが行われ、屋内では常に空気が新鮮な状態を維持し、結露によるカビの発生なども抑えられます。

パッシブハウスは最小限の冷暖房で快適な住環境を実現できるため、光熱費を大幅に削減できます。
家で使われるエネルギーで一番多い項目が給湯にかかるエネルギー、つづいて冷暖房設備にかかるエネルギーになります。

高い気密性能により躯体自体に腐食などを起こすリスクが少ないため、建物自体も長寿命な傾向にあります。

気密性能が低いと壁中で結露を起こしやすく、結露が起きると柱や断熱材にカビが発生する要因になり、建物の寿命に影響を及ぼします。

気密性能をしっかり考えられたパッシブハウスは、人だけでなく建物自体にも優しい設計と言えます。

 

建築費が高い

高性能の断熱材や窓サッシなど、高額な商品を使用するため、一般的な住宅に比べ建築費が高くなります。しかし、パッシブハウスは光熱費を抑えることができるため、長年住めば住んだだけトータルコストで元を取ることができます。

パッシブハウスに適した立地とあまり適さない立地がある

日射取得に恵まれた立地は有利です。逆に南に高い建物がある場合などは日影になって日射量が減るため、窓の位置や住宅の向きを工夫する必要があります。

 

パッシブハウスにご興味のある方へ

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【2024年1月】パッシブハウスがオープン

2024年1月に浜松市東区西ヶ崎町にパッシブハウスがオープンいたします。
ドイツ発祥 世界標準の本質的な省エネ住宅。パッシブハウスが建つのは静岡県西部地区で初となります。

建築中の期間にはパッシブハウスにまつわるイベントを開催してまいりますので、ぜひご参加ください。(イベント一覧ページはこちら

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